自衛隊に関して

このタイミングでこういう事を書くとかなり非難されるかもしれないし、「非国民が」とか言われるかもしれないんだけど…
被災地で自衛隊が救助活動をしているのを見て、自衛隊をすごく評価しているコメントがネットで目につくようになりましたね。
そりゃあ僕だって、被災地で懸命に救助活動をしている自衛隊員の方々には敬意も感謝も感じます。
日本のため、国民のためという使命感に駆られて必死で活動されておられることと思います。
でも、ネットの書き込みを見ていたりすると、自衛隊を、軍隊を容認する流れが加速されて行きそうで、とても怖く思うんです。


日本の自衛隊って世界中で唯一、殺した人間の数より助けた人間の数の方が多い武装集団なんだって。これって、誇りだよね。ありがとう、自衛隊!ガンバレ自衛隊!!

上の書き込みをあるサイトで観ました。
これ、単純に誇りだと思うんじゃなくて、その背景や意味・理由を考えてみませんか…
「殺した人間の数より助けた人間の数のほうが多い唯一の武装集団」って、そりゃあそうでしょう。
武装集団の目的、存在意義は人を殺すことなんですから。
だから武装してるんです。


まず、なぜ自衛隊武装集団であるにもかかわらず殺した人間の数が少ないか。
それは日本国憲法が戦力の保持を認めておらず、自衛隊が(少なくとも公には)軍隊ではないとされているからでしょう。
自衛隊に反対し、戦力の保持に反対し、自衛隊の縮小・解散を叫ぶ、政府にとっての抵抗勢力があったからこそ、今まで自衛隊はほとんど人を殺してこなかったのだと思います。


それから、救助活動をするだけなら、武装は必要ないですよね?
まぁ、必要ある場合もあるかもしれませんが、少なくとも今回のように日本国内で震災被災地での救助活動には武装は必要ないです。
被災地に行くヘリが武装している必要はありません。
救助活動を行うのに、ミサイルも戦車も必要ありません。
銃や軍服すら必要ないでしょう。
救助活動をするのに軍隊である必要も、武装集団である必要もないわけです。
レスキュー部隊で良いんです。
自衛隊を解散させても、現在自衛隊につぎ込んでいる予算や人員を使ってレスキュー部隊を育成すれば、被災時に自衛隊が行う救助活動以上のことをできるレスキュー部隊を作ることが必ずできます。


繰り返しますが、僕にも現在自衛隊員の方々が行っている救助活動の重要性や素晴らしさを否定するつもりは毛頭ありません。
しかし、だからと行って軍隊を容認するつもりは僕にはありません。
彼らの写真や映像を見るたびに、彼らに感謝しつつも「彼らが軍服を着ていなければ」と思ってしまうのです。
必死で救助活動をしている彼らを見て「ありがとう」と思うのは当然のことだし、大事なことだと思います。
しかし、彼らが軍服を着ている意味を少し考えてみて欲しいと思い、今日の日記を書いてみました。
長文だし、上手く自分の思いをかけていないので伝わらない部分が多いと思います、すいません。