死後画像診断

都、死後画像診断導入へ 自治体初

 東京都監察医務院(文京区)が、遺体のコンピューター断層撮影(CT)検査などを行う「死後画像診断(Ai)」を導入する方針を固めたことが二十二日、明らかになった。二〇一四年の医務院の建て替え完了時に導入する。「財団法人Ai情報センター」(東京都中央区)によると、Aiは一部の大学法医学教室で既に導入されているが、自治体では初めてで、急増する不審死への対応が期待できそうだ。

 都はAiと解剖を併用しながら、Aiの有用性を検証。将来的には不審死を見逃さない体制を整備し、解剖件数の減少につなげたい考え。都議会民主党の石毛茂議員の文書質問に都が答えた。

 全国で唯一、監察医務院を持つ都では、二十三区内で変死体が見つかると、監察医が警察署などに出向き、遺体の検案を行う。犯罪性がある場合、警視庁が東大法医学教室などに司法解剖を依頼。その他の死因不明の遺体は、監察医務院で行政解剖される。

 都によると、Ai導入後は解剖前の全遺体を診断対象とする予定。Aiの画像所見と実際の解剖所見の比較データを蓄積し、画像診断技術の確立を目指す。また、Aiで死因につながる所見を事前に発見し解剖を効率的に行えるほか、解剖で復元不能になる前に遺体内の画像を残し、死因判定の精度向上にも役立てられるという。

 都医療安全課は「画像と、解剖した遺体の内部状況の実証結果を積み上げ、Aiだけで死因判定できる例を増やせば、解剖件数を減らし、遺族の精神的負担も軽減できる」としている。

結構多くの市中病院ではすでにやっていることですけどね。
有効だと思うし、導入したほうが良いと思いますね〜。