記憶

この間書いたように木村拓哉主演のドラマ「GIFT」を観たのだが…その主人公は記憶喪失。
その記憶をなくした主人公と小学生の女の子の会話で印象に残ったシーンがあった。


木村拓哉が自分が記憶喪失だということを言うと、女の子が「可哀そうだね…」と言うのだ。
木村拓哉は「大人は皆、記憶喪失をうらやましがるけどね。忘れたい事とか無いの?」と尋ねる。
そうすると女の子は「う〜ん、無いなぁ…悪いこともあるけど、良いことも忘れちゃってるんでしょ?私は良いことも悪いことも全部覚えていたいよ。」と言う。


自分はどうだろう?
忘れたいことはたくさんある…
悪いことだけじゃなく、良い思い出だからこそ今となっては忘れたいということもあるなぁ〜


ある本に「人間には忘却という特殊能力がある」と書いてあった。
まぁほとんどギャグの本で「悪いことも締め切りも忘れられたらすごく幸せ」とか書いてあったけど…


忘れられない男と言うキャラが出てきた本を読んだこともある。
あらゆることを覚えているということは、しかも記憶が薄れることもなくすべて鮮明に覚えているということは、すごくつらいことだろう。

忘れるからこそ、いろいろな心の傷も少しずつ癒えていく。
でも、忘れないからこそ、人生に彩りを与えてくれる思い出もある。


さて、今の自分は記憶をなくした人に会ったときに「可哀そう」と思うだろうか?「うらやましい」と思うだろうか?