薬害

takeair2004-02-23


今日のニュースです

薬害エイズ事件で業務上過失致死罪に問われ、一審・東京地裁で無罪判決を受けた帝京大元副学長・安部英(たけし)被告(87)について、東京高裁(河辺義正裁判長)は23日、元副学長が心神喪失状態にあるとして公判を停止する決定をした。
 河辺裁判長自らも16日に元副学長と直接面談して病状を確認。刑事裁判を続ける能力はないと判断し、刑事訴訟法に基づいてこの日の決定がなされた。
 弁護側の申し立てを受けて、元副学長の精神鑑定が実施された。この鑑定を踏まえ、河辺裁判長は決定理由の中で「元副学長は現在、脳血管性障害による痴呆(ちほう)に心疾患等の身体的障害が加わり、高度の痴呆状態にあると認定するのが相当だ」と述べた。
 「官・業・医」の複合過失と言われ、500人を超える死者を出した空前の薬害事件で、元副学長は85年、血友病患者にHIV感染の危険がある非加熱製剤を投与し続け、その後エイズ発症により死亡させたとして起訴された。97年3月の初公判以来、7年近くにわたった公判は事実上、安部元副学長の最終的な刑事責任が確定しないまま終結する見通しとなった。
 元副学長の弁護人によると、昨年4月ごろから持病の心臓病の治療のために入退院を繰り返すうちに精神状態が悪化し、通常の会話が不可能な状態に陥ったという。控訴審の審理は証拠調べを終わり、最終弁論を残すだけだった。]


と、いうニュースですが…
被告の責任だけでなく、なによりもきちんと真実を明らかにし、原因究明する場だった裁判がこんな中途半端な形で終わるとは…
それにしても、出来過ぎなタイミングに思えてしまうのは僕だけでしょうか?(-_-メ)